仮面病棟(ネタバレあり)

永野芽郁ちゃん目当て。
覚悟はしてたけど思ったより人死んでグロかった。
高嶋政伸江口のりこ内田理央全員殺されるし、ピエロはどうせ大谷亮平だろと思ったが、実習生の真ん中だったし。
実習生3人と会った時、どう見ても真ん中のやつの様子がおかしかったけど、ピエロだったっていう単純すぎてちょっと残念だったかな。なんか見ちゃって焦ってたとかの方が良かったかも知れない。
一応ミステリーものと期待してたけど、犯人明かされた時の爽快感や謎解き的な面白さはなかったかも。
何が起きているのか物語を追っていたら、推理するまもなくネタバレ開始してた的な。
協力者(ピエロ)と大谷さんまで殺す動機がよくわかんなかったし、瞳の憎さとか犯行に至るまでの気持ちの変化、憎悪が増していく感じが読めなくて、
ただただ無表情でピストルバンバン打ってるみたいな、サイコパスのようにも見えた。
演技じゃなくて、尺とか描き方のお話だと思うから、瞳の気持ちとか内面の変化をもっと具体的に描いて欲しかったな。
見てる人が瞳に同情する間もなく殺していってしまうから、真実が明かされた時にそんなことがあったのね、、という気分になれないというか。
復讐劇であればあるほど、勿論殺人は犯してはいけないものなのに、こちらにそれは復讐せざるを負えないねという気分になるように描いて欲しいという願望。

終わり方も気になる点が。
瞳は結局5人(?)ピエロは自殺なのか?殺したのに半年後も捕まらずに逃げ仰せているのか?
殺したいほど憎いという気持ちだから当たり前だけど、あんなにあっけらかんと何人も殺しちゃうとなんだか殺したかっただけのように見えて。
よく復讐系の話で出てくる、「そんなことをしてもお姉さんは喜ばない」的な展開も瞳がそれを考える場面もなくて、殺したかっただけでは、、?と思ったらだんだん入り込めなくなっていった。
瞳の中でもう少し葛藤があれば良かったのかも。

あとは結局あの病院がしてきたことは公になったのか。
警察に任せたら都合が悪ければ全部うやむやにされてまた闇に葬られるのではないのか。
瞳が身を挺して5人も殺し、ファイルを持ち出した意味がなくなってしまうのではないのか。
なんだか救いがない話で見ていて悲しかったな。
唯一の救いは速水先生が町の小さな病院で小児科医をしているという事実かな。
最後に笑顔で穏やかな先生が見られて良かった。

でも芽郁ちゃんと坂口くんの絡みが久しぶりに見れて面白かった。
芽郁ちゃん金髪パーマの方が地毛じゃなかったのかな。映画の中でカツラをとって黒髪ショートになっててあれ?ってなった。
川崎13としている時のほぼすっぴん黒髪ショートも可愛いけど、金髪くるくるヘアにパキパキの赤リップ塗ってる時の方が魅力が増し増しで可愛かった。
髪型とメイクで全く別人に見えたのは凄かったな。

モテキ

大根仁監督繋がり。

幸世くんが途中から逃げ恥の平匡さんに見えるんだよなあ。

映画のポスターから4人の女性からモテキが来て振り回されつつ、慣れてないからどの人にも中途半端で、恋愛が下手くそで、最低なヤツで、
そんなお話を想像してたんだけど、いや想像以上に一途。

言わなくて良いこと伝えたり、中途半端だったり会おうって言われたらのこのこ顔出したり、普通に最低な男なんだけど、一貫してみゆきちゃんが好きなのは良い。るみ子さんの方が趣味や考え方は合ってて一見お似合いにも見えるけど最初からずっとみゆきちゃんが好きなのは良い。やってること最低だけど、最低バイアスがあるから許せた。

そしてコラボや挿入歌がめちゃめちゃ豪華。世代じゃなくて知らない曲も多いけど、色んな曲を知れて楽しい。Perfume踊ってるのめっちゃ良いな。一応サブカルがテーマなのかな?PerfumeYUKIもB'zもドメジャーじゃない?っていう疑問はあったけど。
いやるみ子はメジャー派だから良いのか。

2011年の映画だけど思いをTwitterに吐露して実際には何も言えない弱い人間は今もいるし、むしろ増えてる気がしてなんだか刺さったな。

当時はサブカルとして挿入歌に参加してる星野源が今はど真ん中のメジャー第一線で活躍してるの痺れた。
るみ子がフラれて『ばらばら』が流れるシーンが一番好き。『ばらばら』めちゃくちゃ良い曲じゃん。

長澤まさみがとにかく可愛い。なんであんなに可愛いの。ショート似合うな。おっきな口開けて笑っても可愛いの凄いな。
脚長いしスタイルいいし憧れる。

いいなモテ期。人生に3回あるって本当?1回も来たことないんだけど。

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

妻夫木聡繋がりで視聴。
新井浩文が出てるから複雑な気持ちになるよね。

小悪魔な女が悪いのか、そんな女だと見抜けない男が悪いのか。

あかりに振り回されてその度にテンション爆上がりでウキウキしながら出社したり、かと思えば目に見えるくらい肩を落として入ってきたり、わかりやすいコーロキさんが魅力的だった。

グロいシーンもあるけど描き方がポップよりだから見やすくてよかった。

あと安藤サクラ演じる作家がめちゃくちゃ好き。ちょっとクレイジーな役、ハマり役だな。
妥協か本気かまでは分からなかったけど、結局最後には安藤サクラを選んだコーロキも良かった。

蕎麦食べるシーンと最後のシーンは好きだな。誰かに言われたことを思い出すシーンが好き。

あかりは自分の周りにはいないで欲しいタイプ。全部かき混ぜられそう。

怒り

綾野剛繋がり、で結構前から気になっていた作品。

正直あんまり感想が出てこない。とにかくしんどい作品だったな。
3つの舞台が複雑に絡み合うのかと思ったら全然絡んでなかった。

個人的には佐久本宝くんがすごいと思った。

広瀬すずの癖のある喋り方が好きじゃなかったんだけど、この作品を観て印象が180度変わった。自らやりたいと志願した強さがすごいなあと。死ぬかと思った、いつ逃げ出してやろうかと思ったってそりゃそう思うよなって。しかも当時10代。広瀬すずは少女漫画実写化じゃなくて小説やオリジナル作品のメッセージ性が強くて演技力が試される作品に出るべきだなと思った。とりあえず皆「『怒り』の広瀬すずを観ろ」って。

宮崎あおいが号泣するシーンも凄かった。過呼吸が伝染しそうだった。

綾野剛妻夫木聡も凄い。途中から妻夫木が本当にゲイに見えてくる。作品によってはムキムキの綾野剛もこの作品ではひょろひょろで終始青白い。顔色だけじゃなくてオーラとか体まで青白く見える不思議。セリフも出演シーンも多くないしフッと消えてなくなっちゃうような。

「愛した人を信じられなかった怒り」
「大切な人を守りきれなかった怒り」
「自分にしか分からないどうしようもない怒り」

色んな怒りを描いていたんだろう。ミステリー要素を期待していたのもあり、ちょっと拍子抜け。全然関係ないじゃん。作中のミスリード?なのか、どうみても犯人に繋がる特徴を他の男たちが持ち合わせているのに結局関係なかったの?っていう謎。

犯人の動機を教えて欲しかった。語らない美学みたいなのじゃなくて、余りに分からない見えない部分が多すぎた。

冷えた麦茶はそんなに侮辱的なものだったのか。善意をその人の置かれた状況や精神状態によっては善意と受け取れない人もいるってことかな。

抽象的だから受けてが補って補完して観る部分が多い。そんな印象。

後味は全然良くない。おすすめはしないかな。
でも、こういう話もあるって知れたのはよかった。

ピースオブケイク

『MIU404』にどハマりして、綾野剛関連の作品を見てみようと思い、『ピースオブケイク』を観た。

観終わって最初に思ったのは、綾野剛ってこんなに魅力的だったっけ、、?
めちゃくちゃ声がいいんだなと感じた。
多部ちゃんが可愛い。とにかく可愛い。ザ・ヒロインって感じで観てて癒される。
松坂桃李木村文乃菅田将暉中村倫也って脇を固める俳優も今では考えられないくらい主役級の面々が勢ぞろいしているところも見どころ。

どうやら私は「物語や詩を書く仕事の人」が別れた恋人や今の恋人の話を物語として描いて昇華するお話が好きらしい。

髭店の甘々な感じもとにかく可愛くて非常にめんどくさい志乃ちゃんも人間らしくていいなあ。
大抵の恋愛映画ってくっつくまでのお話が多いから、「好きになるまでの心が揺れ動く過程」が描かれがちだけど、この映画は好き同士になってからの一番甘酸っぱいところが描かれていてとてもよかった。

本当に心が揺れ動く瞬間は、言葉なんていらないのかもなあ。そんなことを思ったラストシーンだった。

恋愛の良いところだけじゃなくて相手のことを思う余り、めんどくさくなったりうざい人間になったり、そんな自分までもが嫌いになったり、
「酸いも甘いも」しっかり魅せてくれた。一筋縄ではいかない人間らしい物語が好きだな。

『人を好きになるって…最悪!』

とにかく『MIU404』を観て綾野剛にハマった人全員に履修して欲しい作品だった。最高。